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英語力の鍛え方(ビジネスパーソン向け)

 

古今東西、外国語の習得はビジネスパーソンにとって悩みの種ではないでしょうか。世界には6,900種類もの言語が存在するそうですが、英語の注目度は群を抜いています。英語の習得に苦労している方は多いですね。「中学校から高校、大学まで10年ほど学習したのに、いざという時に心もとない」。そんな声をよくお聞きします。

 

当事務所の代表は、MBAで英語漬けの生活を2年間送り、外資系で外国人上司の下で働き、翻訳者になって10年超です。「どうやったら英語が上手くなりますか?」と聞かれる機会も多いので、ビジネスパーソンのお役に立つ方法を簡潔にご紹介したいと思います。

 

そもそも英語力とは何でしょうか? 文字どおり言えば「英語を使う力」ですが、一人ひとり必要な力も違うはずです。「英語の資料をある程度読めないと困る」。「海外出張で英語が必要」。「外国人のお客様が宿泊する際に受け答えをしたい」。「転職活動を有利に進めたい」。

 

目標が違えば、取るべき方法も違います。その一方で共通点もあります。それは必要に迫られる環境に身を置くことです。英語の勉強を始めたけれど続かない… 皆さん忙しいわけで、英語より優先事項の高いことだらけです。続かないのも当前。逆に言えば、今まで英語なしで特段不自由のない生活を送ってきたのに、今さら膨大な時間をかける必要性があるのでしょうか。

 

突然ですが、皆さんはどうやって日本語を身につけましたか?小学6年生の頃の日本語力はどの程度?当時の日本語力で会社の業務をこなせますか。仮に英語で不自由なく仕事を進めるために大卒後1万時間が必要なら、5年間を割く計算になります。思い切って別の道を探すのも手だと思います。私は英語に数万時間携わってきたのですが、周囲の方々を見渡しても、簡単でないことは身をもって知っています。

 

その一方で、目指す英語力が明快ならば、必要な環境に身を置き続けることで最低限のラインには意外と早く到達できます。海外に一人で出たり、外資系に入社したりして、必死にもがくうちに英語がメキメキ上達した人は星の数ほどいます。外国語の習得は筋トレに似ています。3か月前に早く走れても、練習をサボると前のようには走れません。しばらく使わなかっただけで英語筋はみるみるしぼみ、ぜい肉になってしまいます。とはいえ、毎回練習するための時間を自分で用意するのもおっくうです。さて、どうしましょうか。

 

筋トレ

 

本当に英語力を身につけたいのなら、英語を使わざるを得ない環境に自分を放り込みましょう。効果的なトレーニング方法はありますが、練習せずに上手くなる人はいません。先ほどの小学6年生の話に戻りますが、国語の勉強や宿題をせずに国語でほぼ満点をとり続けた同級生を見たことはないですよね。

 

では、必要に迫られる環境とはどのようなものでしょうか。会社の公用語が突然英語に変わって否応なく身につけざるを得ないなど、外部からの要因に直面した方はある意味ラッキーです。しかし大半の方は、英語なしでやっていける日常を過ごしているはず。高額な教材や授業に申し込んだから伸びるのではないです。筋トレするのはあくまで自分ですから。スポーツジムの会員になった途端に筋肉ムキムキになるわけではないですよね。

 

では、アメリカ人に「日本語を身につけたい」と相談されたら、どう答えますか?察しの良い読者の方ならお気づきと思いますが、英語力を鍛えるための答えはすでに皆さんの中にあります。今まで日本語を身につけてきたプロセスを振り返り、自分にとって効果のあった方法、つまりは勝ち筋をつかむのです。TOEIC対策などの試験勉強で効果が出た人もいれば、日常会話を続けて上手くなった人、好きな小説やマンガで語彙力がついた人もいます。

 

英語学習はまさに十人十色の世界。日本語学習を通して皆さんの中には膨大な学習ノウハウが詰まっています。あとは環境次第。筋肉を鍛えるには、適度な負荷をかけ続けないといけません。気楽に英語の音楽ばかり聴いていても伸びないのが現実です。皆様が自分に合った環境を見つけることを期待しつつ、本ブログの筆を置きたい思います。拙文が皆様にとって何らかのお役に立てれば嬉しいかぎりです。

 

まとめ

  • 英語学習は筋トレに似ている。目指す英語力を明確にし、必要に迫られる環境に身を置く。

  • 英語力を鍛える答えは皆さんの中にある。日本語習得のプロセスを振り返り、効果のあった方法を採用。

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